新発田ぶらさん【蕗谷虹児記念館・2楽章】
蕗谷虹児(ふきやこうじ)記念館は月岡温泉から車で約10キロ、20分ほどの所ににあります。入館料は大人500円小中学生100円です。駐車場は記念館前にあります。竹久夢二とともに当時人気を博した虹児は繊細なタッチで描く挿絵画家・詩人です。大正ロマンを感じることができる記念館です。蕗谷虹児パリ凱旋展~90年目のパリ再び~蕗谷虹児がパリへ渡航して90年。フランス・パリ日本文化会館で蕗谷虹児パリ展が開催され、現地パリでの展示をそのままに再現した凱旋展を平成27年9月26日(土)から11月23日(祝・月)まで開催しています。約3年半のパリ時代に才能を開花させた虹児の有名サロン展に入選した代表作を中心に紹介されています。
この日は絵に描いたような青空で、こちらの記念館の建物をスケッチをしている女性が3人ほどいらっしゃいました。
蕗谷虹児の世界にひたった後、記念館から約400m、徒歩5分ほどの所に「2楽章」さんという喫茶店を見つけました。昔からやっているような雰囲気があります。
通りあったLUNCH SETのメニューボードに目をやると680円のランチに心ひかれて、ドアも開いていて入りやすなイメージで、立ち寄ってみることにしました。なんだか常連さんがいそうなお店のような気がします。
少し暗めな一階のフロアはやっぱり常連さんとマスターが楽しそうにお話をしていました。数段上がった2階の窓際の席を選んで、座りました。店内には堅苦しくない雰囲気でクラシックが流れます。注文をしてから、店内を見渡すと座った席の正面の飾り棚にある花瓶に目が留まりました。
近くで見てみると、びいどろの手造り花器でした。今はもう作っていないデザインなのでおそらく20年以上前のものだと思います。マスターにお話をして、撮影させてもらいたいとお話すると、「びいどろって、月岡の?何度も行ってるよ、昔の工場のあった場所の頃からだよ」と言って、使っていただいている水差しやミルクピッチャーなども見せていただきました。
お話を伺うと、こちらの水差しも20年以上前のものでした。「こんな風に使っていただいてありがとうございます」とお話すると「丈夫でこわれないんだよね!」とおっしゃっていただきました。常連のお客様も「ガラス屋さんってびいどろ?あそこの作ってる人ってちょっと面白いこと言う変わってるおじさんだったよね!」と、ご存知の方もいらっしゃいました。ちなみに、こちらで飾っていただいていた花瓶は、お知り合いの方が退院された内祝いでいただいたものなのだそうです。気に入って飾っていただいているとのことでした。新発田をぶらり散策して、足を踏み入れたお店で20年前のびいどろの手造りガラスと出会えるなんてうれしい休日でした。もちろん、ピザトースト・マカロニポテトサラダ・ゆで卵・バナナ・オレンジ・食後にコーヒーと、とってもおいしかったです(^^)ごちそうさまでした。日常から少し離れて絵を見に行ったり、初めておじゃまする喫茶店で時間を過ごしたりするのも、今日の青空のようにスッキリ気持ちがリセットされるようでしたよ。